糖尿病治療のうち生活習慣の対応として、運動療法と食事療法があります。
糖尿病の食事療法は、血糖コントロールを改善し、合併症のリスクを低減するために重要な役割を果たします。
個々の患者の状況に応じて適切なアプローチを専門医・管理栄養士と相談することが重要です。
これまで馴染みの深い生活習慣を変更することは負担が多くなり、食事療法を確実性を高めて実施することはなかなか難しいのが実情です。
食事療法は下記のような事情により実施が困難となる可能性が指摘されています。
食事療法は全員が容易に実施できるものではないかもしれませんが、日本糖尿病のガイドラインには以下のようなQ&Aセッションが記載されています。
これらのように食事療法は、血糖値を管理し、糖尿病に関連する合併症を予防できる可能性を高めるため、糖尿病治療において不可欠な要素です。
食事をすると、体内で炭水化物が分解・吸収されてブドウ糖になり、それが血流に流れ込みます。耐糖能異常や糖尿病の方の場合、体内でインスリンが十分に分泌されなかったり、インスリンを効果的に使用できなかったりすることで、血糖値が高くなることがあります。そこで、食事療法により、食事の摂取量やタイミングを調整し、血糖値を目標範囲内に保つことを目標とします。
糖尿病の食事療法では、炭水化物に加えて、タンパク質、食物繊維、健康的な脂肪をバランスよく摂取することが大切です。食物繊維を多く含む食品を食べると、ブドウ糖の吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑えることが期待できます。
以上のことから糖尿病治療において管理栄養士による栄養指導を受けることが推奨されます。