こんにちは、船山内科の船山です。この記事では、AI技術を活用した高血圧治療の最前線をわかりやすく解説します。
私たちの身近にありながら、多くの人が放置しがちな「高血圧」。「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がなく進行し、脳卒中や心筋梗塞・腎不全といった重大な合併症リスクを高めます。
あわせて、特に注目されている医療機器アプリ「CureApp HT」の特徴、使用方法、保険適用の仕組み、実際にかかる費用までを詳しく紹介。生活習慣の見直しにAIをどう活かすか、ぜひ参考にしてください。
血圧は心臓から送り出された血液が動脈を流れるときにかかる圧力で、収縮期(上)と拡張期(下)の2値で表されます。日本高血圧学会では、上140mmHg以上または下90mmHg以上を「高血圧」と定義しています。
高血圧が続くと、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病、網膜症などにつながるリスクがあります。特に自覚症状が乏しく、放置されやすいのが問題です。
「血圧を下げる方法」としてよく挙げられるのが「減塩」です。塩分(ナトリウム)を摂り過ぎると、体内の水分バランスが崩れ血管内の圧力が上がりやすくなります。世界保健機関(WHO)や日本高血圧学会では、1日6g未満の塩分摂取を推奨。しかし、日本人の平均塩分摂取量はそれを上回っている現状です。
適度な運動は血管の弾力性を保ち、血圧を下げる効果が期待できます。ウォーキングやジョギング、水泳など有酸素運動が推奨されるほか、適正体重を維持することも高血圧予防・改善に有効です。
喫煙は血管を収縮させ、心臓や血管に大きな負担をかける要因です。また、過度の飲酒も血圧を上げる可能性があるため、節度ある飲酒を心がける必要があります。
ストレスは交感神経を刺激し、血圧を上昇させやすくします。リラクゼーション法や十分な睡眠によってストレスをうまくコントロールすることも大切です。
患者の生活習慣や血圧の変動を医師が完全に把握するのは困難でした。
日々の血圧・体重・食事・運動などのデータをAIが解析し、患者ごとの最適な改善アドバイスを提示できます。異常値検出の自動アラート機能で、医師の診療効率も向上します。
当院では生活習慣改善を希望する患者さんに対し、CureApp HTを積極的に導入しています。医師・管理栄養士と連携して最適なアドバイスを提供します。
CureApp HTは医療機関で処方され、保険適用の対象となります。ただし、患者さんの負担割合(1割・2割・3割など)や診療科の設定等によって実際の費用は異なります。以下は2024年6月時点での3割負担の目安です。
重要な注意点
上記の費用はあくまで目安であり、診察料や生活習慣病管理料処などが別途必要となります。
正確な費用については、実際に受診される医療機関へご相談ください。
血圧や生活習慣のモニタリングをオンラインで行うことで、通院の負担を減らすと同時に、いつでも医療者とデータを共有できる体制が整いつつあります。高齢化社会の日本において、遠隔医療は今後さらに必要性が高まると考えられます。
糖尿病や脂質異常症など、他の生活習慣病に対するAIサポートツールとの連携も視野に入っています。将来的には、複数の疾患管理アプリが互いに連動し、より包括的な健康維持に役立つプラットフォームが整備される可能性があります。
AIには大量のデータを扱うメリットがある一方、個人情報の保護やアルゴリズムの透明性、医師と患者さん双方のリテラシー向上など、解決すべき課題も少なくありません。これらの課題をクリアしつつ、技術が進化することで、医療の質や効率は格段に向上していくでしょう。
高血圧対策は生活習慣の積み重ねが基本です。しかし、習慣化には明確な目標と続けやすい仕組みが必要です。CureApp HTのようなAIアプリを取り入れれば、日々のデータが医療と連動し、合併症の予防や薬の減量にもつながります。
当院では、CureApp HTを含むAI高血圧管理を導入しています。ご興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。
当院では、AIを活用した高血圧管理を積極的に導入しています。CureApp HTをはじめとする最新の医療機器アプリにご興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。専門の医師・スタッフが、あなたの生活習慣や目標に合わせて最適なアドバイスを行い、より健康的な人生をサポートいたします。